化粧品成分のエラスチンの効果は保湿!

エラスチン化粧品を使って乾燥肌対策をする女性

最近、エラスチンが配合されている化粧品やサプリメントが増えてきました。コラーゲンなどと比べると、あまり知名度は高くないですが、潤いのある肌を保つためには大事な保湿成分です。

そこで今回は、化粧品成分としてのエラスチンについてご紹介します。

化粧品成分としてのエラスチンとは?

エラスチンはもともと不溶性なので、豚や鶏、魚のエラスチンを加水分解して、可溶性の化粧品成分として製造します。化粧品の全成分表示では、「加水分解エラスチン」と表記されます。

化粧品成分としてのエラスチンは、表皮で保湿成分としてはたらき、水分を抱え込んで保持することで、肌の潤いを維持するのを助けます。だから、化粧品成分としてエラスチンを使う目的は、保湿です。その保湿力は、セラミドよりは低いものの、グリセリンよりは高く、湿度がある程度まで低くなっても保湿効果を発揮するのが特徴です。

また、安全性が高く刺激が少ないことから、どんな肌質でも使えるので、エイジングケア世代におすすめの化粧品成分です。

ただし、化粧品成分としてのエラスチンのはたらきは、ヒトのからだにもともとあるエラスチンとは違うので、化粧品成分で補ったエラスチンは、肌で自分自身のエラスチンにはならないことを理解しておきましょう。

エラスチン化粧品のおすすめのポイント

化粧品成分としてのエラスチンは、水溶性成分なので、相性の良い保湿化粧水や美容液、ジェルタイプのオールインワン化粧品から選ぶことがおすすめです。

また、エラスチンは、水分を抱え込むタイプの保湿成分なので、コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなど、エラスチンとはタイプの異なる保湿成分やエイジングケア化粧品成分を配合したものを選ぶことがポイントです。

エラスチンの効果は保湿なので、乾燥肌や、乾燥肌の原因であるバリア機能の低下やターンオーバーの乱れなどの改善に使うことが基本です。

そのため、乾燥で目立つ小じわ、目元の小じわ、乾燥で目立つほうれい線、乾燥で目立つ毛穴の開き、乾燥やターンオーバーの乱れによるくすみなどの肌悩みがある方におすすめです。また、エラスチンには美白効果はありませんが、保湿によってターンオーバーを改善するので、ターンオーバーの遅れによるシミ対策にも使えます。

また、ナールスゲンやネオダーミルなど、線維芽細胞にはたらきかけ、エラスチンの産生を助けるエイジングケア化粧品成分もあります。ナールスゲンにもネオダーミルにも実際に、エラスチンを増やしたエビデンスがあります。しかし、これらのエビデンスは、エイジングケア化粧品成分そのものの実験結果であり、必ずしもその成分を含んだ製品の効果を保証するものではありません。

まとめ

化粧品などから補ったエラスチンが、ヒトの肌にもともとあるエラスチンになるわけではありませんが、化粧品成分としてのエラスチンは保湿効果が高く、エイジングケアを考えるうえで、とても大切な成分です。

化粧品成分としてのエラスチンの特徴や効果をしっかり理解して、エラスチン配合化粧品を上手にエイジングケアに取り入れましょう。

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