プロテオグリカンでエイジングケア

プロテオグリカンの美容効果を実感する女性の写真

プロテオグリカンはアンチエイジングに期待の成分!

プロテオグリカンという成分をご存じでしょうか?

今や、エイジングケア化粧品によく配合されている美容成分です。

コスメに関心の高い人なら、すでにプロテオグリカン配合のエイジングケア化粧品をお使いかも知れませんね。

また、健康食品やサプリメントに配合されることもあるそうです。

では、いったいどのような成分で、エイジングケアやアンチエイジングにとってどんな効果があるのでしょうか?

この記事では、「プロテオグリカンでエイジングケア」をテーマに、化粧品成分としてのはたらきや効果、作用メカニズムなどをできるだけ詳しくご紹介します。

そもそもプロテオグリカンって?

プロテオグリカンは、「たんぱく質」と「糖」が結合してできた成分です。

詳しくいえば、プロテオグリカンはコアタンパク質にコンドロイチン硫酸、ケラタン硫酸などのグリコサミノグリカンと呼ばれる糖鎖が共有結合した「糖タンパク質」です。

「プロテオ」はプロテインつまりたんぱく質、「グリカン」は多糖類の意味で、これがセットになってプロテオグリカンと名付けられました。

ある特定のたんぱく質に何本かの糖鎖(糖が結合してできた化合物)である「グリコサミノグリカン」が結合しているものの総称を「プロテオグリカン」と呼んでいます。

つまり、プロテオグリカンは唯一無二ではなく、いま説明した成分の「総称」なのです。

プロテオグリカンはお肌にもあるの?

エイジングケア化粧品成分を理解する際、よく問題になるのは、自分自身のお肌にある成分と化粧品として外から補うものが、同じ名前であることです。

プロテオグリカンもその1つ。

そんなプロテオグリカンは、脳、皮膚、臓器などをからだ全体の組織中にあります。

また、軟骨の主成分でもあるのです。

そして、さきほど説明したように、いくつか種類があります。

お肌の真皮層にあるものは「ヴァーシカン」などです。

また、基底膜に存在するのは「パールカン」、軟骨組織に存在するのは「アグリカン」です。

ほかにもデコリンと呼ばれる小型のプロテオグリカンなどもあります。

真皮では、プロテオグリカンは、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどと一緒に、細胞外マトリクスを形成しています。

プロテオグリカンのはたらきとは?

プロテオグリカンは、単体としても、コラーゲンやヒアルロン酸同様、お肌のエイジングケアや、からだのアンチエイジングにとって重要な役割を担っています。

1)保湿効果

プロテオグリカンは、たんぱく質と糖が結びついてできた成分ですが、その糖である「グリコサミノグリカン」が、水分を吸収することで、高い保湿効果を発揮します。

その保湿力は、ヒアルロン酸と同等か、それ以上といわれています。

2)コラーゲンやヒアルロン酸を増やすはたらき

プロテオグリカンには、コラーゲンとヒアルロン酸を増やすはたらきがあります。

コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンは真皮にあって、お肌のハリやツヤ、弾力を維持するためにはたらいていますが、異なるはたらきがあるので、どれも大切な成分です。

プロテオグリカンが、コラーゲン、ヒアルロン酸を増やすことは、エイジングケアにとって心強いはたらきです。

3)EGF用作用

EGF(上皮成長因子Epidermal Growth Factor)とは、人が持っている53個のアミノ酸からなるたんぱく質で、細胞の成長促進をつかさどる因子です。

EGFは、20代後半から急激に減少するといわれていますが、その結果、ターンオーバーが遅くなって、お肌の老化をもたらす一因になっています。

プロテオグリカンには、EGF様作用という機能があります。

どのような効果が期待できるの?

こうしたプロテオグリカンの特性が、エイジングケアにとって魅力的なことから、期待と注目が集まっています。

改善が期待できる肌悩みは、乾燥肌の予防や改善です。

また、乾燥肌を改善すれば、バリア機能の正常化や乾燥肌が原因の肌悩みの改善も期待できます。

そんなプロテオグリカンは、保湿化粧水、エイジングケア化粧水、エイジングケア美容液によく配合されます。

プロテオグリカン化粧品で、肌荒れが改善したり、小じわやほうれい線、毛穴の開きくすみなども目立たなくなるのです。

プロテオグリカンは、肌質を選ばないので、敏感肌やインナードライ肌の方でも安心して使える成分です。

また、高齢の方の乾燥肌にも使える成分です。

そんなプロテオグリカンは、40代や50代のエイジングケアにもおすすめの成分です。

さらに、ヒト試験において皮膚弾力改善、しわ改善、色素沈着低下などが報告されています。

しかし、水溶性プロテオグリカンは10万以上と非常に分子量が大きく水溶性であることから、皮膚の表面で効果を発揮すると考えられます。

なぜこうした効果がでるのか、作用メカニズムはまだ明らかではありません。

まとめ

今話題のプロテオグリカンの成分特徴をはじめ、どのようなはたらきがあるのかについて説明しました。また。期待できる肌悩みへの効果についてもご紹介しました。

この記事「プロテオグリカンでエイジングケア」を参考に、プロテオグリカンについての知識を身につけ、配合されているエイジングケア化粧品を上手に活用して美肌をキープしてくださいね。

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