50代のクレンジングで大切なのは優しさ

肌老化が進み、肌の潤いが減ってバリア機能が低下している50代の肌には、優しいクレンジングが1番大切なのです。

50代の肌状態から考えるクレンジングのポイント

50代になると、肌のターンオーバーは2か月前後になります。ターンオーバーが遅くなるということは、表皮の新陳代謝機能も低下するので、肌のバリア機能が低下します。

そのため、肌の表面にある角質層は、古い皮脂などの影響で厚くなりがちで、また、若い時に比べて乾燥しやすいという特徴もあります。

うるおいが減ってしまうため、肌のキメも粗くなりがちで、毛穴の開きなどのトラブルも生じやすくなります。

クレンジングは肌の負担になりますが、しっかりとメイクや汚れを落とすことで、ターンオーバーの正常化に役立つので、50代のクレンジング料は優しいだけでよいわけではありません。

また、肌の水分量は、25歳を迎えるころから減少し、30代、40代、50代と減少が続きます。だから、50代では洗顔やクレンジングでメイクや汚れをしっかり落としつつも、潤いのもととなる成分である天然保湿因子などを流し過ぎないことも大切です。

そして、肌のバリア機能を支えるセラミドは、50歳ではピーク時の50％程度になります。その結果、50代ではバリア機能が低下して敏感肌や乾燥性敏感肌、インナードライ肌になりやすいので、50代ではセラミドを洗い流さないクレンジングがとても大切です。

さらに、皮脂膜は、肌から水分が蒸発するのを防ぐはたらきをしますが、皮脂の量は、50代ではピーク時の半分程度になってしまいます。

だから、50代のクレンジングでは脱脂力の高いオイルや洗浄力の高い界面活性剤が入ったものを避け、必要な皮脂をキープすることも大切なのです。

また、真皮にあるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸も50代では大幅に減少するので、真皮は薄くなります。だから、ゴシゴシ擦るなどの摩擦の強いクレンジングを行えば真皮にもダメージを与えます。

つまり、50代の表皮や真皮へのダメージを避けるためには、優しいクレンジングが大切になるのです。

肌質は、普通肌、脂性肌、乾燥肌、インナードライ肌の4つのタイプに分かれますが、肌老化が進んでいる50代では、基本的には乾燥肌や敏感肌だと考えてクレンジング料を選ぶことをおすすめします。

選ぶポイントとしては、界面活性剤ならアミノ酸系界面活性剤、オイルなら油脂系オイル、肌の刺激になる成分が配合されていないことの3つです。

つまり、刺激が少なく肌に優しいアミノ酸系界面活性剤配合の水性のクレンジングジェル、または、アルガンオイルやコメヌカ油など美容オイルと同じ油脂系オイルを使ったクレンジングオイルがおすすめです。

さらに、50代のクレンジング料は、酸化を防いだり潤いをキープする成分にも気を配りましょう。

抗酸化成分としては、油脂系オイルの1つであるコメヌカ油などに含まれているビタミンE、貴金属のプラチナや金コロイドなどがおすすめです。保湿成分としては、水溶性のものであれば、クレンジング後につける保湿化粧水の邪魔にもならず、潤いをキープしてくれます。

また、毛穴悩みのある方は、クレイなどの汚れを吸着する成分、アーチチョーク葉エキスなど毛穴ケア成分を配合したクレンジング料がおすすめです。

一方、刺激になる可能性があるアルコール、PG、DPGが配合されているものは避けましょう。

50代になると優しいクレンジング料を選ぶこと、また、正しく使うことがより大切になります。

口コミやランキングに過度に頼らず、優しい成分が配合されているかをチェックし、50代のエイジングケアを意識した正しいクレンジングを行いましょう。